冬の王子様の想い人
「ちょっと待って、どういう意味? まさかその転入生が氷室くんを狙ってるの?」
「簡単に言うとそうだな。でも雪華は全く相手にしてないし、小さい頃の知り合いくらいにしか思ってない。俺も葉山とはそれほど親しくないし」
梨乃の厳しい追求に臆さず答える楠本くんも青蘭幼稚園からずっとこの学園の生徒だ。
「……ナナ、気にしちゃだめよ。氷室くんの恋人はナナなんだから」
気遣わし気に言われる。親友の温かな心遣いが嬉しい。
「そうそう。さっき聞いたけどおめでとう。長い両片想いが終わったみたいでホッとしたよ。よかったね、ナナちゃん」
明るく言われてカアッと頬が熱をもつ。
……両片想いって!
今まで見守ってくれていた楠本くんにお礼を伝えたいけれど、葉山さんが気になってしまってうまく言葉にできない。
……しっかりしなきゃ。雪華がモテるのは今に始まったことじゃないんだから。
「大丈夫だよ。ナナちゃんはアイツが選んだたったひとりの女の子なんだから」
慰めるように言ってくれる楠本くんの目はとても真剣で優しかった。
「でも……その葉山さんは私よりずっと雪華を知っているよね……」
私より先に出会っていてずっと彼を想っていた女の子。その存在にどうしようもなく不安になる。
……ちょっと待って、もしかして。
「簡単に言うとそうだな。でも雪華は全く相手にしてないし、小さい頃の知り合いくらいにしか思ってない。俺も葉山とはそれほど親しくないし」
梨乃の厳しい追求に臆さず答える楠本くんも青蘭幼稚園からずっとこの学園の生徒だ。
「……ナナ、気にしちゃだめよ。氷室くんの恋人はナナなんだから」
気遣わし気に言われる。親友の温かな心遣いが嬉しい。
「そうそう。さっき聞いたけどおめでとう。長い両片想いが終わったみたいでホッとしたよ。よかったね、ナナちゃん」
明るく言われてカアッと頬が熱をもつ。
……両片想いって!
今まで見守ってくれていた楠本くんにお礼を伝えたいけれど、葉山さんが気になってしまってうまく言葉にできない。
……しっかりしなきゃ。雪華がモテるのは今に始まったことじゃないんだから。
「大丈夫だよ。ナナちゃんはアイツが選んだたったひとりの女の子なんだから」
慰めるように言ってくれる楠本くんの目はとても真剣で優しかった。
「でも……その葉山さんは私よりずっと雪華を知っているよね……」
私より先に出会っていてずっと彼を想っていた女の子。その存在にどうしようもなく不安になる。
……ちょっと待って、もしかして。