再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~
用を足してレストルームを出ると、テツとバッタリ出くわした。
テツは私の顔を見るなり、眉間にシワを寄せた。
「おい、まさか飲み過ぎてるんじゃないだろうな」
「飲み過ぎてないよ」
「嘘つけ。足元もふらついてたし顔が真っ赤だぞ」
指摘され、言い返すことが出来ない。
さっき、トイレで見た自分の顔は真っ赤で酔っているのが一目で分かるぐらいだ。
「もうこれ以上、飲むなよ」
「分かってる」
赤い顔を見られないように俯いた。
私だって短いスパンで酔って記憶をなくすとかしたくない。
「ホントか?」
顔を覗き込みながら言われ、ドキッとする。
こんな間近で見つめられたら、この前のキスを思い出す。
せっかく犬に噛まれたということにして、あまり考えないようにしているのに。
「ホントだって。そっちも飲みすぎないようにしなよ」
「俺は大丈夫。自分の限度を知ってるから」
得意気に言う。
酔っぱらって私にキスをしたことを忘れてるんだから、どの口が言ってるんだと突っ込みたいぐらいだ。
でもよく考えたら私は、テツと関係を持った日のことを覚えていないので文句を言えた義理ではないんだけど。
というか、私の方が質が悪い気がする。
お互いにアルコールには気を付けないとダメだ。
「じゃあ、先に戻るね」
そう言って背を向けた。