再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~
「少しぐらいいいだろ。海里の相手をするのも楽じゃないんだ」
そんなの私に言われたって知らないよ。
それより、テツと副社長とのやり取りの方が気になった。
「ねぇ、副社長はいとこなんだよね?」
「あぁ」
「副社長のこと、どう思ってるの?」
二人の仲があまりよくないように見えたので聞いてみた。
「おい!まさか、海里のことが気になってるんじゃないだろうな」
私の肩にのせていた頭を勢いよく持ち上げ、ジロリと睨んでくる。
「何勘違いしてるの?そんな訳ないでしょ。テツが副社長のことを邪険にしているように見えたから聞いただけだよ」
どうして私が副社長のことを気になってるという発想になるんだろう。
遠回しに聞いたのに、ダイレクトに言うことになったじゃない。
「それならいいけど。昔から海里にからかわれて何度嫌な思いをしたか分からない。アイツ、外面はいいけど性格はひねくれてるからな。お調子者を装って実は腹黒で策士なところがあるから、俺は海里と極力関わりたくないんだ。アイツに何か言われてもスルーしろよ。ろくなことを言わないんだから」
不機嫌な表情で忠告してきた。
外面がいいとかどこかで聞いた言葉だ。
そういえば、社長もテツのことを外面がいいと言っていた。
テツと副社長、似ているところがあるのかもしれない。
ここは言うことを聞いた方が賢明だと思い、素直に頷いた。
「よし」
一言そう言って、再び私の肩にもたれ掛かってきた。