再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~
タクシーという密室の中、逃げようにもそれができない。
最近のテツは二人きりになると、やたら私に触れてきたりスキンシップをとってくるから困るんだ。
テツの体温を感じ、ドキドキしてしまう。
どうして私がこんな思いをしないといけないのよ!
ジト目を向けた時、テツが不意にゆったりとした口調で聞いてきた。
「美桜、うちの会社の雰囲気はどう?」
いきなりの質問に面食らいながらも、職場の様子を思い出す。
「いいと思うよ。みんな明るいし、社員同士が仲がいいよね。そんなにいろんな人と話した訳じゃないけど、優しい人が多いし」
「そうか。基本、いい人ばかりだけど美桜に声をかけてくる男がいたら気をつけるんだぞ。というか、そんなやつがいたら俺に報告しろ」
「どうしてそんなことしないといけないのよ」
「あのなぁ、俺は美桜のことが好きだと言っただろ。俺以外にお前を口説くやつがいたら排除するに決まってるだろ」
私はテツの言葉に顔がボッと赤くなる。
そういうことをサラッと言わないで欲しい。
「そんな可愛い顔するなよ。襲いたくなるだろ」
「な、なにを……」
「なぁ、少しは俺のこと意識してくれてるの?」
耳元で囁くように言ってくる。
その声が甘さを含んでいるような気がした。
テツの言葉に過剰に反応したり、その姿を無意識に目で追っている私がいる。
意識するなと言われても意識してしまう。