再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~

すっかり酔いもさめ、お風呂から出るとリビングのソファに座ってテレビ画面をじっと見つめていた。

今はテツが入浴中だ。

別にテツを待っている訳ではない。
何となく眠れなくてテレビを見ている……というのは口実だ。
さっき、リビングのローテーブルの上に無造作に置かれていたテツのスマホに着信があった。

堂島さんからかもしれない。
あんな終わり方をしたから納得できなくて電話してきてるんだろうか。
それとも別の人?

いろいろと気になるけど、テツに直接聞くことなんて出来ない。
ソファの上で膝を抱え悶々としていた。

ガチャ、とリビングのドアが開き、上半身裸のテツが首にタオルを巻いて入ってきた。

「まだ、起きてたんだな」

テツが私の隣に座ってきて、慌てて視線を逸らし足を床につけた。
私の気持ちなんて知るよしもないテツは鼻歌混じりで濡れた髪の毛をタオルで拭く。
髪の毛も濡れ、上半身裸で色気駄々漏れ。
いくら慣れたとはいえ、こんな近さでそれは反則だ。

「美桜、何か悩みごと?」

「別に悩みなんてないけど」

「ならいいけど。さっき、何か考えているように見えたから」

膝を抱えていた私の姿を見てそう思ったんだろう。
テツは些細なことでも私の変化に気づいてくれる。
それだけ、私のことを見ているんだなと思ったら恥ずかしいけど嬉しさもある。
私が口を開こうとした時、再びテツのスマホの着信がリビングに鳴り響いた。
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