再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~
「いつなら大丈夫?来週ね、分かった。そうだ、履歴書とかいる?了解。うん、そういうことでよろしくお願いします」
会話の内容から、会社の社長だというのが分かる。
私は息をひそめ、電話が終わるのを待った。
「履歴書は持ってきてくれって」
「分かった。じゃあ、買いに行ってくるね」
履歴書も必要だし、それに貼る写真も撮らないといけないよね。
それと、履歴書のついでにスーツも買おう。
今までは普段着でよかったけど、会社で働くとなるとスーツとか必要になってくる。
それなりに貯金はしているから、あまり高いものでなければ大丈夫だ。
脳内で自分の財布と通帳と相談していると、テツが口を開く。
「土曜日に一緒に買いに行こう」
「一人で買いに行けるから大丈夫だよ」
「そんな冷たいこと言うなよ。ホント男心が分かってないな。買い物ついでにデートしたいんだけど」
「デート?」
思わず声が裏返った。
テツは何を言ってるんだ。
「あのさ、俺が美桜のことを好きだって言ったこと忘れてないよな」
テツが拗ねたような口ぶりで言ってくる。
「わ、忘れてないけど……」
「好きな子とデートしたいと思うのは当たり前だと思うんだけど。それに言ったよな、覚悟しとけって。というか、買い物するにも足がいるだろ。車出してやるから」
結局言い負かされて、テツとデートという名の買い物に出掛けることになった。