再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~
土曜日、昼ご飯を食べた後に約束通りテツとショッピングモールに買い物に出かけた。
立体駐車場に車を止めて歩いていると、入り口のガラスの扉に私とテツの姿がうつっているのが見えた。
それを見て、デートっぽいなと思ってしまい、急に気恥ずかしくなって俯いた。
「で、どこに行く?」
エレベーターを降りながらテツが聞いてくる。
「スーツが欲しいから、それを売ってるお店に行きたくて」
「スーツ?」
テツは意外そうな顔をする。
さすがに一着もスーツを持ってないとは言いにくい。
「会社で働くのに普段着では行けないでしょ。だから、新しいのが欲しくて」
「いや、別にうちの会社はスーツじゃないといけないってことはないよ。俺ら男性陣はスーツだけど、女子社員は私服だし」
そう言われ、確かに前に会ったお腹の大きな女性社員の人は私服だった。
「そうなんだね。でも、面接はスーツで行くでしょ。テツだって当たり前のようにスーツで行ったんじゃないの?」
さすがに面接に行くのに、私服で履歴書持ってなんてことはできない。
もし、あの会社で働くことになったとして、私服でいいと言われてもTシャツやジーパンでは行けれない。
だから、スーツとそれなりに会社でも着れる服を数着買う予定だ。
今、自分の持っている服と組み合わせれば会社で着ても恥ずかしくはないと思う。
「言われてみればそうだよな。じゃあ、行くか」
テツは私の手を握って歩き出した。