ママの手料理
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「ねえねえ紫苑ちゃんの下着って何色が良いと思う笑美?」


「…そ、うですね………。シンプルな色を選んでみては、いかがでしょうか、…?」


“ママの手料理”から20分ほど車で走った、ショッピングモール。


俺ー伊藤 大也ーは、家族の中で紫苑ちゃん以外で唯一の女子である笑美と、暇そうに30秒おきに欠伸をしていた銀河と共に紫苑ちゃんの下着や洋服を買いに来ていた。


早く決まりそうだという理由で最初に来たのは、下着屋。


しかし。


(下着って………早く此処出たいんだけど)


どこもかしこも女子の下着だらけで、何と言うかこちらまで恥ずかしくなる。


(最初に来るんじゃなかったこんな所)


やはり恥ずかしいのか、笑美も俺以上にどぎまぎしながら紫苑ちゃんのものとなる下着を物色していて。


「ねえ銀河はどう思う、…」


商品を見ていた目を横にずらし、いつもより静かな銀河の方を見ると。


「…………」


彼は何の躊躇も無く鼻血を出していた。


「最低だな出てってよ」


店員さんのこちらを見る冷めた目が突き刺さる。


「…どの口が言ってんだよ、お前だってエロい事考えてんだろ?バイトだけじゃ物足りないんだろどうせ」
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