ママの手料理
「あの、紫苑さんの、胸の……カップが分からなくて、その、上が選べないのですが、でも色はこういったものが好まれるかと…」


彼女が見せてきたものは至ってシンプルな色のものばかり。


「あー、うん。良く分かんないけど笑美が良いんならそれで良いんじゃない?」


その色なら紫苑ちゃんも拒否しないだろう、と俺は銀河と違って鼻血を出さずに賛成した。


「あいつの胸はどうせAくらいじゃねぇの、俺が見た限りではぺっちゃんこだったしな」


「ぺっちゃんこは問題発言」


まあ、その直後の銀河の下心丸出しの言葉ー彼はそう言いながら、鼻血を止めようとティッシュを丸めて鼻に突っ込んでいたーで、俺の気分はまただだ下がりになったのだけれど。



「俺さー、今の女子高校生がどんな服着てんのかなんて知らないんだよね」


無事に下着を買い終わり、続いて俺達は同じフロアにある洋服屋を訪れていた。


クリスマスが近いからか、店内ではクリスマスソングのメドレーがかかっていて、巷の人と違って恋人を作れない俺の気分は上がらなかった。


男物の服なら自信を持って選べるけれど、女子高校生の服なんて興味が無さすぎて分からない。


「お前、女の服なんて星の数程見てんだろバイトで」
< 111 / 367 >

この作品をシェア

pagetop