ママの手料理
正直、捜査はほとんど進んでいない。


唯一分かっているのは犯人は数人の男性で、凶器は主に刃物。


また、現場を見るに彼らは殺しに慣れていて、しかも今回の殺人に関しては計画を練っていた可能性が非常に高いという事。


けれど目撃者も居ない為、手掛かりとなるのは私が聞いていた彼らの特徴的な話し方。


しかし未だに彼らの足取りは掴めていなくて、この殺人事件を解決するチームに配属されたという琥珀と中森さんは連日頭を抱えていた。


そして、学校が無くなって暇になった私がいつも何をしているかというと、航海と勉強をするか、銀ちゃんに買ってきて貰ったスマホークリーナーのキーホルダー付きーを弄るか、パパの手料理に行って無料でタピオカを飲むか…、位しか選択肢がない。


他にも笑美さんと掃除をしたり、ママの手料理に行って湊さん達とお喋りをしたりもするけれど、あそこは客の出入りが激しい為、何だか落ち着かない。



という訳で、今日も私はパパの手料理に来ている。


「お待たせ」


「ありがとう仁さん」


仁さんからタピオカミルクティーを受け取ると、


「あれ敬語は何処に行ったの?実は僕の方が歳上なんだけどね?」


これまで何度か聞いた台詞が彼の口を継いで出た。
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