ママの手料理
驚きの余り口をパクパクさせていると。


「仁さんは今好きな人は居ないんですか?」


「今は居ないよ。からかったら泣くからね?因みに琥珀は?」


「今居たら人生薔薇色だわ。湊はどうなんだよ」


いつの間にか、家族の間で好きな人は居るのかという質問タイムに入っていた。


「僕?僕は居ないよ。笑美達家族が居てくれたらそれで十分」


「ご主人様っ、………!」


湊さんの素晴らしい答えに、私達の輪の外から様子を見守っていた笑美さんが瞳を潤ませる。


「おいで笑美。…じゃあ銀河は?好きな女の人は居るの居ないの?」


今にも泣きそうな彼女の頭を撫でながら、湊さんが銀ちゃんに話を振ると。


「……居ねぇな。ほら言ったろ、パソコンが彼女だって」


またもや彼は急にキャラ変して。


仁さんが何も言わない代わりに彼を睨む中、


「…いや、この間は友達って言ってたけど」


私は思わず突っ込んでしまう。


今のところ、誰も好きな人や気になっている人が居ないらしい。


「まあ何でもいい。大也、お前はどうなんだ?バイト先とかで好きな女は居るのか?」


続いて、銀ちゃんが大也さんに話題を振った。


(あ!確か大也って好きな人が、)
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