ママの手料理
全員がテーブルに着き、タピオカのカップをストローでクルクルと回していた湊さんがそう口を開き、いよいよ24日の計画立てが始まった。
「当たり前じゃん、真剣に黙って聞いてるからわざわざ公開処刑しないでよね」
「はい、静かにしてます」
と言う2人に親指を立てて見せた湊さんは、銀ちゃんと伊織に目配せをして。
その後、2人が調べたOASISに関する莫大な量の情報が耳に流れ込んできた。
「…まず、24日はクリスマス・イブだ。どうやらOASISの中にも、その日を家族と過ごそうと思ってる奴が沢山いるらしい。OASISの構成人数3000人超の中、その日に本部に来ない奴は約700人を占める。mirage7人に対してOASIS2300人…なかなかいい勝負だと思わねぇかお前ら?」
自分のパソコンを見ながら棒読みでその情報を声に出していた彼は、最後の一文でゆっくりと目線だけを上に上げた。
ぎらぎらとした狼の目は、いつも見る人ーつまり私ーを石像のように固まらせてしまう。
(そ、そんなに大人数なの……?え、負けないよね、?)
迫力がありすぎて息も止まりそうな私の耳には、
「それと、OASISの幹部12人はその日はいつも通り本部に来るらしい。…もちろん、ボスである荒川次郎の息子もね」
鳥肌が立つ程に怖すぎる伊織の台詞が聞こえてきて。
「当たり前じゃん、真剣に黙って聞いてるからわざわざ公開処刑しないでよね」
「はい、静かにしてます」
と言う2人に親指を立てて見せた湊さんは、銀ちゃんと伊織に目配せをして。
その後、2人が調べたOASISに関する莫大な量の情報が耳に流れ込んできた。
「…まず、24日はクリスマス・イブだ。どうやらOASISの中にも、その日を家族と過ごそうと思ってる奴が沢山いるらしい。OASISの構成人数3000人超の中、その日に本部に来ない奴は約700人を占める。mirage7人に対してOASIS2300人…なかなかいい勝負だと思わねぇかお前ら?」
自分のパソコンを見ながら棒読みでその情報を声に出していた彼は、最後の一文でゆっくりと目線だけを上に上げた。
ぎらぎらとした狼の目は、いつも見る人ーつまり私ーを石像のように固まらせてしまう。
(そ、そんなに大人数なの……?え、負けないよね、?)
迫力がありすぎて息も止まりそうな私の耳には、
「それと、OASISの幹部12人はその日はいつも通り本部に来るらしい。…もちろん、ボスである荒川次郎の息子もね」
鳥肌が立つ程に怖すぎる伊織の台詞が聞こえてきて。