ママの手料理
「追加で、5階の休憩所にはただソファーやテーブル、ボードゲームとかがあるだけで、軽食を取ったりたまに喧嘩が勃発したりしてる場所だよ。で、5,6,7,8階には、それぞれ数個ずつ普通の会議室みたいな部屋も設けられてる」


情報が多すぎて頭が追いつかない。


「7階の武器貯蔵庫はパスワードがないと入れないけど、もしそのパスワードを解くことが出来たらmirage側に大量の武器が手に入る。…でも、もしOASIS側が先にその武器を手に持ったら、この戦いは厳しくなるだろうね」


感情を入れずに話し続ける伊織の話を聞いた湊さんは神妙な顔をして頷き、対して仁さんは、そんなもの楽勝だよ、と、鼻で笑って自信満々に頷いていた。


「OASISのパソコンから本部の見取り図を俺のパソコンにダウンロードした。後で全員のスマホに送るから確認しておいてくれ。さっきも言った通り、8階にボスがいるから絵画を盗むのが先の方がいいだろうな」


「そうだね…。銀河はまだ6階と7階のパスワードは解けてないんだよね?もしも絵画を盗むのに時間がかかった場合、絵画は諦めて8階に行くのが最善だと思うんだけど、皆はそれでも大丈夫?」


ワッフルを半分にちぎっていた湊さんは、いつもの笑顔で皆にそう尋ねた。


「賛成賛成大賛成ー!あと、もし銀子ちゃんが武器貯蔵庫のパスワードが解けなかったら心配だから、武器貯蔵庫の武器をOASISが取っちゃった時の事も考えておきたいなー」
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