ママの手料理
｢何でこいつを参加させねぇんだよ、人数が減ったらその分俺らが大変になるだろうが｣


今までずっと黙っていた琥珀も、明らかに気に食わなそうな顔で発言して。



(いや、え…？)


伊織がどうのというより、私は私も共に家で待機という結果が出た事がまるで信じられなかった。


これは私の復讐だ。


せめて犯人の哀れな助けを乞う姿を皆と見ていたい…あわよくば、その人の死に顔も。


今までは有り得なかったこんな恐ろしい事を淡々と考えている自分が少し怖くなりながらも、私は考えることを止めなかった。


犯罪に手を染めかけているけれど、そんなのはもう関係ない。


私は、私の家族を手にかけたOASISのボスを痛めつけるまで、絶対に諦めない。


例え、mirageの全員が活躍して、私がOASISを手にかけれなくても。



｢紫苑には2兆の保険金が掛けられてる。そんな子を1人で家に置いておいたらどうなるか分からない。他にも紫苑の命を狙ってる人がいるかもしれないからね。それに伊織はOASISを抜けた身だ。それなのにmirageとしてOASISに赴くのは、君も気分が良くないでしょ？｣
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