へたれライオン 卒業します
その後みんなで
鬼ごっこをした
俺が鬼になり
柱に隠れていた春名を発見
タッチしに行こうとしたとき
「しー」
鼻の前に人差し指を立て
来て来て!と春名が手招きをした
音を立てないように
そうっと近づくと
『あ!歩の声だ!』
「陽太
昼休みにお前の亀のこと
バカにして悪かったな」
陽太くんはうつむいたまま答えない
「オレ実はカメが好きでさ
この前クラスの女子に話したら
『カメ好き男子って、キモいよね』
って言われてさ
今日その子達がいたから
つい、陽太のこと悪く言っちゃった」
歩が話すも
陽太くんは無言のままだ
「陽太
ほんとうにごめん」
「別に・・・
あんなんで、歩のこと嫌ったりしねぇし」
陽太くんが歩を見て笑った
「歩!鬼からかいに行くか!」
「だな」
走り去る二人を見守り終えると
春名はオレの顔を見て
「歩くん
友達の前でも
素直になれるようになって
本当によかったね」
と優しく微笑んだ
春名が突然
顔の横に手を出した
俺は意味がわからず
固まっていると
「ハイタッチ!」
と言いながら
太陽のように輝く笑顔の春名が
俺の前に手を出した
『パチン』
二人の手が重なったと思ったら
「今度は私が鬼ね」
と、元気に走り去っていった
春名の今の無邪気な顔
か・・・可愛すぎる!!!
俺は今まで
女なんて信用しないし
彼女なんていらないって思っていた
でも
ハイタッチの『パチン』という音とともに
俺の恋のリミッターも
外れてしまったらしい
心臓がバクバクして
茹でダコみたいに赤くなった顔を
誰にも見られたくなくて
俺は公民館のなかに逃げ込んだ
鬼ごっこをした
俺が鬼になり
柱に隠れていた春名を発見
タッチしに行こうとしたとき
「しー」
鼻の前に人差し指を立て
来て来て!と春名が手招きをした
音を立てないように
そうっと近づくと
『あ!歩の声だ!』
「陽太
昼休みにお前の亀のこと
バカにして悪かったな」
陽太くんはうつむいたまま答えない
「オレ実はカメが好きでさ
この前クラスの女子に話したら
『カメ好き男子って、キモいよね』
って言われてさ
今日その子達がいたから
つい、陽太のこと悪く言っちゃった」
歩が話すも
陽太くんは無言のままだ
「陽太
ほんとうにごめん」
「別に・・・
あんなんで、歩のこと嫌ったりしねぇし」
陽太くんが歩を見て笑った
「歩!鬼からかいに行くか!」
「だな」
走り去る二人を見守り終えると
春名はオレの顔を見て
「歩くん
友達の前でも
素直になれるようになって
本当によかったね」
と優しく微笑んだ
春名が突然
顔の横に手を出した
俺は意味がわからず
固まっていると
「ハイタッチ!」
と言いながら
太陽のように輝く笑顔の春名が
俺の前に手を出した
『パチン』
二人の手が重なったと思ったら
「今度は私が鬼ね」
と、元気に走り去っていった
春名の今の無邪気な顔
か・・・可愛すぎる!!!
俺は今まで
女なんて信用しないし
彼女なんていらないって思っていた
でも
ハイタッチの『パチン』という音とともに
俺の恋のリミッターも
外れてしまったらしい
心臓がバクバクして
茹でダコみたいに赤くなった顔を
誰にも見られたくなくて
俺は公民館のなかに逃げ込んだ