へたれライオン 卒業します
それから高杉くんと
歩くんのことだったり
高校の先生のことで一緒に笑ったり
いろいろおしゃべりした
突然
「う~わん う~わん」
女の子の鳴き声が聞こえてきた
「花純、心菜がケガした
太ももが結構こすれて血が出てる」
あわてて心菜ちゃんに駆け寄ると
太ももが広範囲で擦りきれていて
血が垂れている
どうしよう・・・
どうしよう・・・
なんとかしなきゃと思いながらも
体が動かない
「歩!
事務所に行って救急セット借りてきて」
「あ!咲哉くんはタオル借りてきて」
「心菜ちゃん大丈夫!
もうすぐ痛くなくなるからさ」
高杉くんは
子供たちに的確な指示を出すと
優しい表情で
心菜ちゃんを落ち着かせていた
心菜ちゃんの太ももに包帯が巻かれた後
ちょうど心菜ちゃんのお母さんが
お迎えにやってきた
「心菜!どうしたのそのケガは?」
心菜ちゃんは安心したのか
また「うえ~ん」と泣き出してしまった
「ごめんなさい!
心菜ちゃん、転んで
足を擦りむいちゃったみたいで」
私が謝ると
「花純さん
あなた、ちゃんと心菜を見ていてくれたの?」
きつい口調で
心菜ちゃんのお母さんに言われた
『はっ!』
確かに心菜ちゃんがケガをしたとき
私は見ていなかった・・・
高杉くんと話すのが楽しくて・・・
心菜ちゃんのケガ・・・
私のせいだ・・・
「心菜はまだ小1だし
子供だけで公民館で遊ばせるのは
心配だったのよ
でも花純さんがいるし
心菜が行きたいって言うから
あなたを信用して行かせてたのよ
またこんなケガされても困るし
放課後に公民館で遊ぶの
やめてもらえる?」
「え???」
「じゃあ、もう誰もケガをさせないって
花純さんは約束できるの?」
・・・
もう公民館で遊べない?
嫌だ!そんなの絶対に嫌!!
でも・・・
また誰かにケガをさせてしまうかもしれない
もう公民館で遊ぶのは
やめるしかないか・・・
そんな時高杉くんが助けてくれた
「もしかして
春名をベビーシッターだって思ってます?
心菜ちゃんのお母さんは
春名にバイト代でも払ってるんですか?」
「何?あなた何なの?」
「小4の高杉歩の兄です
俺
この子達のお母さんともよく話すんですけど
みんな春名に感謝してますよ
勉強見てもらって
一緒に遊んでくれて助かるって
そんなに公民館で遊ばせたくなかったら
俺が今日の出来事を
公民館で遊んでる子達の親に話して
相談してみますよ
心菜ちゃんのお母さんが
公民館で遊ぶのをやめさせようとしてるって」
「え・・・
それは・・・」
心菜ちゃんのお母さんは
オロオロしはじめた
「心菜ちゃんのお母さん
心菜ちゃんにこんなケガをさせてしまって
本当にごめんなさい
でも私
これからも公民館で
子供たちと過ごしたいんです
公民館で集まるの
続けさせてもらえませんか?」
私は深々と頭を下げた
「心菜、これからも花純ちゃんたちと遊びたい
ね!ママ!お願い!」
「わかったわよ
好きにしなさい」
心菜ちゃんのママは許してくれて
心菜ちゃんと帰っていった
「高杉くん
助けてくれてありがとう
それに
小学生のママたちと知り合いなんだね」
「あんなの嘘だよ
俺もなんかカッチーンて
頭に来ちゃってさ
それにここは春名にとって
なくてはならない大事な場所なんだろ?」
「うん。ありがとう」
「これは
歩むに友達を作ってくれた
春名へのお礼だから
お返ししたってことで」
「はい!」
そういって高杉くんは
顔の横に手を出した
「え??」
私が固まっていると
「さっきしたじゃん!
ハイタッチ!!」
『パチン』
二人の手のひらが
またパチンと重なった
キレイな顔をした高杉くんは
小学生に負けないくらい
無邪気でかわいい笑顔を見せ
「明日、学校でな」
と言って帰っていった
私は高杉くんが帰った後も
高杉くんの無邪気な笑顔を思い出しては
ドキドキが止まらなかった
私・・・
高杉くんのこと・・・
好きになっちゃったみたい・・・
歩くんのことだったり
高校の先生のことで一緒に笑ったり
いろいろおしゃべりした
突然
「う~わん う~わん」
女の子の鳴き声が聞こえてきた
「花純、心菜がケガした
太ももが結構こすれて血が出てる」
あわてて心菜ちゃんに駆け寄ると
太ももが広範囲で擦りきれていて
血が垂れている
どうしよう・・・
どうしよう・・・
なんとかしなきゃと思いながらも
体が動かない
「歩!
事務所に行って救急セット借りてきて」
「あ!咲哉くんはタオル借りてきて」
「心菜ちゃん大丈夫!
もうすぐ痛くなくなるからさ」
高杉くんは
子供たちに的確な指示を出すと
優しい表情で
心菜ちゃんを落ち着かせていた
心菜ちゃんの太ももに包帯が巻かれた後
ちょうど心菜ちゃんのお母さんが
お迎えにやってきた
「心菜!どうしたのそのケガは?」
心菜ちゃんは安心したのか
また「うえ~ん」と泣き出してしまった
「ごめんなさい!
心菜ちゃん、転んで
足を擦りむいちゃったみたいで」
私が謝ると
「花純さん
あなた、ちゃんと心菜を見ていてくれたの?」
きつい口調で
心菜ちゃんのお母さんに言われた
『はっ!』
確かに心菜ちゃんがケガをしたとき
私は見ていなかった・・・
高杉くんと話すのが楽しくて・・・
心菜ちゃんのケガ・・・
私のせいだ・・・
「心菜はまだ小1だし
子供だけで公民館で遊ばせるのは
心配だったのよ
でも花純さんがいるし
心菜が行きたいって言うから
あなたを信用して行かせてたのよ
またこんなケガされても困るし
放課後に公民館で遊ぶの
やめてもらえる?」
「え???」
「じゃあ、もう誰もケガをさせないって
花純さんは約束できるの?」
・・・
もう公民館で遊べない?
嫌だ!そんなの絶対に嫌!!
でも・・・
また誰かにケガをさせてしまうかもしれない
もう公民館で遊ぶのは
やめるしかないか・・・
そんな時高杉くんが助けてくれた
「もしかして
春名をベビーシッターだって思ってます?
心菜ちゃんのお母さんは
春名にバイト代でも払ってるんですか?」
「何?あなた何なの?」
「小4の高杉歩の兄です
俺
この子達のお母さんともよく話すんですけど
みんな春名に感謝してますよ
勉強見てもらって
一緒に遊んでくれて助かるって
そんなに公民館で遊ばせたくなかったら
俺が今日の出来事を
公民館で遊んでる子達の親に話して
相談してみますよ
心菜ちゃんのお母さんが
公民館で遊ぶのをやめさせようとしてるって」
「え・・・
それは・・・」
心菜ちゃんのお母さんは
オロオロしはじめた
「心菜ちゃんのお母さん
心菜ちゃんにこんなケガをさせてしまって
本当にごめんなさい
でも私
これからも公民館で
子供たちと過ごしたいんです
公民館で集まるの
続けさせてもらえませんか?」
私は深々と頭を下げた
「心菜、これからも花純ちゃんたちと遊びたい
ね!ママ!お願い!」
「わかったわよ
好きにしなさい」
心菜ちゃんのママは許してくれて
心菜ちゃんと帰っていった
「高杉くん
助けてくれてありがとう
それに
小学生のママたちと知り合いなんだね」
「あんなの嘘だよ
俺もなんかカッチーンて
頭に来ちゃってさ
それにここは春名にとって
なくてはならない大事な場所なんだろ?」
「うん。ありがとう」
「これは
歩むに友達を作ってくれた
春名へのお礼だから
お返ししたってことで」
「はい!」
そういって高杉くんは
顔の横に手を出した
「え??」
私が固まっていると
「さっきしたじゃん!
ハイタッチ!!」
『パチン』
二人の手のひらが
またパチンと重なった
キレイな顔をした高杉くんは
小学生に負けないくらい
無邪気でかわいい笑顔を見せ
「明日、学校でな」
と言って帰っていった
私は高杉くんが帰った後も
高杉くんの無邪気な笑顔を思い出しては
ドキドキが止まらなかった
私・・・
高杉くんのこと・・・
好きになっちゃったみたい・・・