香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
互いに吸い寄せられるように見つめ合い、彼が私を強く抱きしめて口付ける。
ついさっきまでもうここに戻って来ないと思った。
二度と彼に会えないと思った。
神様、私……彼の隣にいていいんですよね。
それから、式が終わってアレンと退場すると、剣を持って立っていたお兄様に本物のクルミさんからのイヤリングをそっと手渡した。
「これ……クルミの」
声を詰まらせて驚くお兄様に、とびきりの笑顔で説明する。
「クルミさんからです。幸せだって伝えてって。可愛い赤ちゃんもいました」
「そうか。よかった」
私の話にお兄様は目を潤ませた。
せっかくの感動の場面なのに、横にいたサイモンが茶々を入れる。
「アレンに隠し子かよ!」
聖殿の前で大声を上げるサイモンに、アレンはゴツンとげんこつをお見舞いした。
「隠し子はいない。そのうち授かるだろうがな」
ついさっきまでもうここに戻って来ないと思った。
二度と彼に会えないと思った。
神様、私……彼の隣にいていいんですよね。
それから、式が終わってアレンと退場すると、剣を持って立っていたお兄様に本物のクルミさんからのイヤリングをそっと手渡した。
「これ……クルミの」
声を詰まらせて驚くお兄様に、とびきりの笑顔で説明する。
「クルミさんからです。幸せだって伝えてって。可愛い赤ちゃんもいました」
「そうか。よかった」
私の話にお兄様は目を潤ませた。
せっかくの感動の場面なのに、横にいたサイモンが茶々を入れる。
「アレンに隠し子かよ!」
聖殿の前で大声を上げるサイモンに、アレンはゴツンとげんこつをお見舞いした。
「隠し子はいない。そのうち授かるだろうがな」