足立古書堂 謎目録
しばらく突っ立ったままだったが、なにか覚悟をした声で言った。

「わ……わかりました。ありがとうございました」

ぺこりと頭を下げて、ドアを開け雨の中に飛び出していく。

わけがわからないまま、高木は小さくなる赤いシャツを目で追った。

「やれやれ」

急に不機嫌になったような足立に向き直り、説明してもらおうと口を開いた。

「なあ、どういうことだ? 呪いって本当にあるのか?」

「ふん」
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