この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。【完】

ドレス選びも一苦労?

 舐めていた。

 アルヴォネンの王太子夫妻の歓迎パーティーを軽く見てた。

 私自身、小市民どころか、ただの女子高生の貧相な想像しかないのをすっかり忘れていた。

 いや、パーティーってみんなでワイワイ集まって騒ぐイメージじゃん?
 ピザとかチェーン店で大量に注文したりとか。二リットルのペットボトルを紙コップで分けたりとか。あとデザートは近くのケーキ屋のプチケーキだったりとか。

 要は、ホームパーティー的なイメージだった訳だ。
 そりゃそうだよね。一国の王太子夫妻の歓迎会だもの。ホームパーティーな訳ないじゃん。

 思わず過去の私のアホ具合に頭を抱えた。

 でも、具体的な規模がイマイチ想像出来ない。それでもゼルマさんを含めた侍女さんに囲まれて、沢山のドレスが私の目の前に並べられた時、何だか大変な事になったと冷や汗が出た。

 そうだよね。一応王太子妃だもんね。量販店のワンピースとか着れる訳ないよね。

 ちらりと助けを求めるように、ローデリヒさんと視界を共有しているらしいデブ猫を見る。ローちゃんは堂々とソファーの真ん中陣取って、おやすみタイムに入っていた。駄目だ全く役に立たない。
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