この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。【完】
……えっ、王太子失脚って何?
キルシュライト王家の直系は、ローデリヒ様一人のみ。キルシュライト王家の傍系はゲルストナー家とヴォイルシュ家の二つ。
だけど、ゲルストナー家は先々代の国王様の王弟の一族だし、ヴォイルシュ家は更にその前に分岐した家系である。ゲルストナー家の宰相は、まだ国王様やローデリヒ様に似た色彩を持っている。そして、光属性魔法も強い。
けれど、あまり会った事のないヴォイルシュ家の人達は、もうだいぶ血が薄れてしまっているのか直系とは色彩からして違った。そして、ヴォイルシュ家の中には、光属性魔法があまり得意でない人もちらほら出てきているらしい。
要するに、キルシュライト王家は後継者問題が深刻なのだ。
国王様の後宮に沢山の側室が今でもいるのは、跡継ぎがローデリヒ様と決まっていても、キルシュライト王家の血を次代へと繋ぐため。
私が跡継ぎのアーベルを産んだ時、それはもうお祭り騒ぎだった。
だから、ローデリヒ様は王太子である今、ローデリヒ様が次代の国王になるのは確実で、跡継ぎとしてアーベルもいるし、何も問題はないはず。
ないはず、なのに――、
人の欲に際限はないって事を、私は久しぶりに感じた。
キルシュライト王家の直系は、ローデリヒ様一人のみ。キルシュライト王家の傍系はゲルストナー家とヴォイルシュ家の二つ。
だけど、ゲルストナー家は先々代の国王様の王弟の一族だし、ヴォイルシュ家は更にその前に分岐した家系である。ゲルストナー家の宰相は、まだ国王様やローデリヒ様に似た色彩を持っている。そして、光属性魔法も強い。
けれど、あまり会った事のないヴォイルシュ家の人達は、もうだいぶ血が薄れてしまっているのか直系とは色彩からして違った。そして、ヴォイルシュ家の中には、光属性魔法があまり得意でない人もちらほら出てきているらしい。
要するに、キルシュライト王家は後継者問題が深刻なのだ。
国王様の後宮に沢山の側室が今でもいるのは、跡継ぎがローデリヒ様と決まっていても、キルシュライト王家の血を次代へと繋ぐため。
私が跡継ぎのアーベルを産んだ時、それはもうお祭り騒ぎだった。
だから、ローデリヒ様は王太子である今、ローデリヒ様が次代の国王になるのは確実で、跡継ぎとしてアーベルもいるし、何も問題はないはず。
ないはず、なのに――、
人の欲に際限はないって事を、私は久しぶりに感じた。