この度、仮面夫婦の妊婦妻になりまして。【完】
ふらり、とローデリヒ様は一歩踏み出す。彼は私の腰に手を回してきた。そのまま引き寄せられる。結構強い力だった。
「今日のところは帰ります。経緯は書類に纏めておいてください。側室なんてとりませんし、既成事実もありませんから」
「分かった分かった」
「……あと、今後一切、アリサに側室関係の話は絶対にしないで下さい」
国王様の返事を聞き、ややふらつきながら、ローデリヒ様は部屋の外へ私を連れ出す。意地か根性か、彼は真っ直ぐと寝室まで向かう。その証拠に、寝室に入るなりローデリヒ様は息を荒らげた。
はぁ、と熱い息を吐きながら、彼は私を見下ろす。
「迷惑を掛けた。すまない。油断していた」
「ええと……、気にしてません。……でも、ローデリヒ様の本意ではなかったんですよね」
「ああ。……まだ、身内で良かったのかもしれない」
「まあ確かに……」
身内じゃなければ問答無用で側室出来てたよねローデリヒ様……。
「今日のところは帰ります。経緯は書類に纏めておいてください。側室なんてとりませんし、既成事実もありませんから」
「分かった分かった」
「……あと、今後一切、アリサに側室関係の話は絶対にしないで下さい」
国王様の返事を聞き、ややふらつきながら、ローデリヒ様は部屋の外へ私を連れ出す。意地か根性か、彼は真っ直ぐと寝室まで向かう。その証拠に、寝室に入るなりローデリヒ様は息を荒らげた。
はぁ、と熱い息を吐きながら、彼は私を見下ろす。
「迷惑を掛けた。すまない。油断していた」
「ええと……、気にしてません。……でも、ローデリヒ様の本意ではなかったんですよね」
「ああ。……まだ、身内で良かったのかもしれない」
「まあ確かに……」
身内じゃなければ問答無用で側室出来てたよねローデリヒ様……。