ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
毛布をかぶったままの美結の頭を撫でる。
「美結が苦しい思いを抱えたまま、美結の家には帰せない。そのくらいならここにいてほしい。父さんも母さんも美結のこと大歓迎だし、里宇に至っては自分が美結と一緒に寝るって言いだしそうだ」
あのバカに関しては、僕と美結の時間を邪魔してきそうで本気で心配だ。
「それに、おじさんとおばさん、兄さんの信頼も得られるようにがんばってきたつもりだし。美結とのこと、反対されないように」
「………」
美結の頭を抱き寄せると、美結の方から寄りかかって来た。
「想は……すごいね……」