ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
「美結の方がすごいよ。ちゃんと、俺を呼んでくれた」
「……甘えただけだよ? 想の、優しさに……」
「俺としては嬉しい限り。美結がほかの男頼ったり、甘えられたら傷付くよ?」
「……じゃあ、想にしか甘えない」
「うん。そうして」
雪ん子状態のまま、美結が体温を取り戻していくように時間が流れた。
「……知らなかったんだ。私が、お父さんとお母さんの、子どもじゃないって……お兄ちゃんの妹じゃない、って……」
「うん」