ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
「……中学んときなんだけど、告白を断った女子が、美結に嫌がらせ未遂した」

「未遂?」

「俺が美結と競ってて、美結とよくつるんでたから、対象にされたんだと思う。美結に仕掛けられる前に尚が気付いて教えてくれて、被害出る前に止められたけど、そういうことされるから女子ってやだ」

「……告白されるのが面倒、ってよりは、断った結果として塚原に嫌がらせされるのが嫌ってこと?」

「うん」

「なるほどね」

東輝が深く肯いた。

「? 何を納得した?」

僕には東輝の言葉の意味がわからなかった。

「色々と。小唄、先行ってよ。想、そういうのはちゃんと向き合わきゃダメだからな?」

東輝に諭されて、僕は仕方なく指定された中庭へ向かった。

美結に嫌がらせしない人だといいな……。あと、時間内に弁当食べられるといいな……。

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