ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
美結とライバルでなくなっても、幼馴染でなくなっても、腐れ縁でなくなっても、また新しい名前のつく場所を、美結と僕の間に作るから。

「ばかじゃ……ないの……? 想ずるいし! 私なんて小学生んときから悩んで来たんだからね⁉ 想のことずっと大好きで、でも想は私のこと男友達扱いだし尚と同じ感じだし、私がどこかで折れたら想のライバルの場所も他の女子にとられそうで、必死になって勉強して部活も頑張って――私の方が想との関係壊せなくて何も出来なかった!」

「うん」

「だから――」

「だから?」

「……うそだったら……頭突きする……」

「……はっ」

「な、なんで笑う! 笑うシーンじゃないっ!」

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