ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】


「あの、尚……」

「うん?」

「あれ……碓氷くんじゃない? なんか爆走してくるんだけど……」

「え? 想なんてどうでもいいよ。玲奈見てる方がいいし」

「そういうことよく恥ずかしげなく言えるよねっ。って、やっぱこっち来る――」

「尚―――――――――――――――――っ‼」

見つけた! やっぱり新垣と一緒だ!

「うわわわわあわわわわはわわわわ~~~~~っ」

引っ張って来た美結を尚の前に突き出す。

「尚! 美結が俺のんなった!」

「……あ?」

尚はものすごく平坦な瞳になった。

となりの新垣はびっくりしたのか、何度も瞬いている。

美結は目を廻している。

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