ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】

「や、そんな簡単に売るほど安くないです」

「何ふっかける気だクソ天然」

「なにも。……でも、うん。ありがと。ちゃんと考えてみる」

「……おう。ああ、それとな」

「なに? まだ俺の不甲斐無いこと連打されんの?」

尚はどこまで僕を痛めつけたいの?

「簡単なことだけど、美結が弱いわけねーだろ」

「………は?」

「お前みたいなヤツと十年近く競ってるヤツが弱いわけないだろ。美結はめちゃくちゃメンタル強―ぞ」

「………」

「お前に敵うために美結は強くなったんだよ。だから美結に、護られるほど弱くあってほしいってのはお前の傲慢と押し付けだ。お前のせいで強くなった美結に弱くなれって言ってるんだからな。今までの美結のがんばりを全部、否定するってことだ。……そこんとこ、わかっとけよ」

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