希空~空姫に希望を。~
幹部室から出て、憧れの2階から地上に戻る。
「どうやって探しましょうか」
乱雑に置かれた机とイスがあるところで、姫探しの会議を始めるべく諷賀が口を開く。
「まぁふつーに手分けするしかなくね?」
「はいはーい!
守唄は旋矢とペアがいー!」
「僕はキョウと組むとして…
調はどうする?」
「1人で。
皆さんに混ざっても非効率なだけです」
…おう。
よくわかんねー奴だとは思っていたが、仲良くなれそーにねータイプだわ。
同じ幹部になるんだからもう少し仲良くなろうとかねーのかよ!
「キョウ、顔が威嚇してる。やめろ」
「げ」
まじか。
無意識に睨みつけていたらしい。
顔をぺちぺち叩いて元に戻す。