希空~空姫に希望を。~
「七瀬調。
親に居場所はバレてるけど家出中。
この髪色は地毛。以上」
前置きも何もなしにいきなり自己紹介をする七瀬。
髪色は地毛って、ハーフとかなんかな。
実際希空の中でダントツトップのイケメンだし。
…でもだからって、その見下した感じの態度は納得いかねぇ!!
「七瀬って、澄ましてる俺かっこいい!
的な事思ってる系の人?」
「何言ってるの。そんな訳ないでしょ」
意外にもすぐさま反論してきた七瀬。
「素がこれなだけ。
別に副総長サマが望むのであれば愛想良くするけど?」
「はぁ?お前が愛想良く?
できる訳ねぇだろ」
オレは本音をそのまま口に出した。
だってこんな一匹狼な奴が愛想良くとか、できねぇだろ!
できるなら最初からやってるだろ!
どうせできないと思って挑発するように言ったからか、七瀬は壁に背を預けるのをやめてこちらに少し近づいてきた。
ちょうど輪から外れていた七瀬が、輪に加わった感じだ。