希空~空姫に希望を。~
オレ達が幹部になってから大体1週間が経った。
シイナは幹部室の隣にある清麗の間と呼ばれる空姫用の部屋で寝泊まりしている。
オレ達がいない時は幹部メンバーで唯一倉庫で暮らしている七瀬が面倒を見ているらしい。
といってもオレ達の代は清麗の間をシイナ専用の部屋として男の立ち入りを禁止させたから、七瀬も部屋に上がったりはしていない。
…そんなことはどうでもよくて。
オレ達は今、すっげぇ困ったことがあった。
それは、シイナが諷賀と守唄に対して口を全く開かないこと。
七瀬とオレの言葉にはほとんど反応してくれる。
過去のこととかみてぇなシイナの中でタブーなことは黙秘のまんまだけど。
旋矢に対しては五分五分といったところだろうか。
少なくとも半分くらいは受け答えするのだ。
でも、諷賀と守唄が話しかけても見向きもしない。
まさか諷賀と守唄の声だけ聞こえてねぇのか?と思ってオレが聞いたら、別に聞こえてると言われた。
でも返事をしない理由を聞いても答えてくれない。
七瀬が聞いても無理だったから、マジで理由がわかんねぇ。