希空~空姫に希望を。~

カラオケボックスに入ってから大体2時間が経った。


唐揚げとかフライドポテトとかがのっていたパーティー用のプレートもほぼほぼ空になり、なんとなく落ち着いてきた。



オレは少し前に歌いたかった曲を一通り歌い終えてマイクを手放した。


今は旋矢と守唄が順番に一人ずつ歌い続けている状態だ。



旋矢、どんだけMioriの曲歌うんだよ。


つーかおんなじの歌いすぎじゃね?


さっき聞いたぞって何回突っ込めばいいんだ??


サビだけならオレも歌えそうになっちまってるぞ??





「ねーシイナちゃん!」


旋矢が歌っている中、守唄がシイナに向かって話しかけ始めた。



「どうして僕と諷賀はだめなの?

 調はシイナちゃんを拾った本人だし、

 1番世話してるのもわかるから納得だけど、

 キョウも同じ扱いなのはなんでー?

 僕と旋矢でどうして待遇が違うの??」


次々と質問をしていく守唄。 



かわいらしい笑顔だけど、圧がすごい。




「守唄、やめてやれ。シイナが余計怖がるぞ」


オレが注意すると、守唄はピタリと止まった。



この1週間くらいでわかったけど、守唄は注意とか小言にすっげぇ敏感だ。


旋矢に仕えてるらしいからそれの影響かもだけど、何かを言われると最優先でそれを実行する。



もちろん指示の内容とかによって順序はあるみてーだが、オレが軽く言ったことも当たり前にやるからちょっとこえぇ。




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