浅葱の花びら
医務方の仕事が、忙しく
稽古がほとんど出来ていなかった


早朝から出陣命令があり

大砲の音が京の町に響き渡る


「藤太郎!」


町の人々を避難させている父が
俺を見つけ、名を呼んだ


俺は、父に頭を下げた


頭を上げ、ニコリと笑って見せた



俺は、今


人並みに幸せを感じている

良い仲間と好きな人の為に
役にたてる喜び



総司は、生きて帰ろうねと言った

負けない



男に劣る力も
腕でしのぐ





戦況を把握し、土方の指示通りする



結果、長州を制圧した




逃げる残党を永倉と原田が追う



「藤太郎、動けるか?」

頷く


「屯所に勝利を伝えてくれ
それから、治療の支度しとけ」


頷く




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