秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~
ってことは何も変わってないことも…ないか…。
大いに変わってるのかもしれない…。



そして週末。
わたしたちはまた水族館に出かけた。

今度はラッコの赤ちゃんが生まれたらしく、わたしも副社長もそのかわいさに夢中になってしまう。

「これ…かわいすぎます。」

わたしがデレデレの表情で言うと

「うん。もっとかわいいのがこっちにいる。」

とわたしの肩をひきよせた。

「は、春くん!みんないますからっ!」

「関係ない。お前がみんなから見られてるのがムカつく。」

「そんなことないと思います。」

「ある。ほら、こっち。」

そのまま肩から腰に手をまわすと、わたしたちはラッコの場所から離れた。
< 184 / 244 >

この作品をシェア

pagetop