先生の全部、俺で埋めてあげる。



目が覚めると見慣れない天井が見えて。


激しい頭痛が俺を襲う。


光が眩しくてまたすぐに目をつぶった。




ここは保健室かな。


俺、なんでここに…。




「里巳くん、大丈夫?」


声が聞こえる。


誰の声だかイヤでも分かる。




「俺…」


「倒れたの」




その言葉でぼんやりと記憶が戻って来た。


確か、英語の授業中で…




そっか、俺また倒れたんだ。



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