先生の全部、俺で埋めてあげる。
「それは…」
「それは?」
「言うまでのことでもないかなって…」
「なだよそれ」
言うまでもないって何?
先生にとって俺ってなんなの?
先生から、俺の存在はその程度のものだって言われている感じがして。
どうしようもなく虚しくなる。
お兄さんが言ってた事、全然当たってないじゃん…。
「俺の気持ち、弄んでそんなに楽しい?」
少し震える声。
俺はこんなに好きなのに。
「違う、そんなんじゃない!」
「じゃあ、なんなんだよ!」
「だから私にも分かんないんだって…!」