先生の全部、俺で埋めてあげる。



俺の唇が先生の唇に触れた瞬間。


立っているのも困難なくらい体が溶け落ちそうになった。


体全部が心臓になったみたいにドキドキする。




そっと目を開けると、目の前に映るのは紛れもなく先生で。


俺は夢を見ているんじゃないかと錯覚した。




夢じゃないよな?


夢なのかな?




先生は涙を流しながら、俺を受け入れてくれた。


もう心臓が張り裂けそう。



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