先生の全部、俺で埋めてあげる。
そうやって時が過ぎていき、とうとう本を返す期限の日になった。
いつもの図書館で、いつもの席に座る。
「今日来ますかね」
青山さんは本を抱えながら俺に聞いていた。
「どうですかね」
今日来なかったら先生を諦める。
なんて、そんな覚悟すらできていない俺。
もし来なかったら俺はどうするんだろう。
そんな俺を諭すように、青山さんは俺の背中を大きく振りかぶって叩いた。
「いっっった」
パチンという音が館内に響き渡る。
「気合い入れて、頑張って下さい。上手くいかなかったら一生呪いたおしますから」
「はい…」
青山さんの顔が真顔すぎて、本気で呪われそう…。
でもこうやって応援してくれる人がいると思うだけで、ちょっとだけ強くなれる気がする。
なんか、青山さんにはいつも救われてるな。
感謝してもしきれないくらい。