先生の全部、俺で埋めてあげる。



「自分の気持ちを偽ってまで、先生は何をしたいんですか?」


「だからそれは…」


また罪滅ぼしとか言うんだろ。


「そんな事して彼は報われませんよ」


「じゃあどうすればよかったの?!

彼のこを忘れて、次になんて進めない!」


俺の言葉に先生は声を荒げた。


先生が感情的になればなるほど、あー彼のことがそんなに好きなんだって思った。




「忘れなくていいんですよ」


「なに言ってるの…?」


先生は、俺が言った言葉が理解できないって感じで。


「忘れちゃったらかわいそう。だからずっと先生の胸の中にいていいと思うんです」


「だから私、今までそうやって生きてきた」


「でも、自分の気持ちを押し殺してまで、彼に囚われるのは違う」


だってそうじゃん。


俺がもし先生の彼氏だったら、先生の悲しんでいる姿なんか見たくないよ。


ずっと笑っててほしいって思うよ。



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