先生の全部、俺で埋めてあげる。
「じゃあ、私はどうすればよかったの…?」
「先生は、彼のために教師になろうって頑張ってた。
彼のために自分に何ができるんだろうって一生懸命考えて、今まで生きてきた。
それだけで十分じゃないですか?」
俺がそう言った瞬間、先生は声を出して泣き崩れた。
先生はずっとずっと一人で耐えていたんだ。
ずっと辛かったはずなのに。
自分のせいだって自分を加害者にして、恋人が亡くなったことへの悲しみをずっと我慢してきたんじゃないかって。
「もう我慢しなくていいですよ」
先生は俺の言葉を聞いて更に泣いて。
俺はそんな先生をギュッと抱きしめた。