御坂くん、溺愛しないで。
「そ、それなら…」
「決まりですね。嬉しいです」
もう今の御坂くんには、先ほどまでの冷たい無表情や気まずそうな表情はなく。
私の知っている優しく穏やかな笑みを浮かべていた。
「早速中庭に行きましょう」
「はい!」
食べ物の誘惑に負けるだなんてバカだとわかっているけれど、仕方がない。
すべてはミルクプリンのせいである。
闘う相手が悪かったのだ。
「あ、結構人いるね…」
あまり利用していないと思っていた中庭に来た私たちだったけれど、四つあるうちの二つのベンチには人が座っていた。
そのうち一つのベンチにはカップルが座っており、仲良さそうに食べている。
もう一つには男の人が座り、パンを食べながら本を読んでいた。