御坂くん、溺愛しないで。



そのため勢いで本題に入った。

もしかしたら御坂くんはこれを狙っていたのかもしれない、とは考えすぎだろうか。


『放課後、空いてます』
「良かった…じゃあ、一緒に帰りたいです」

男の人を誘うのは初めてで、緊張のあまり声が震えてしまう。

ドキドキしながら御坂くんの返事を待つ。


『はい、俺も先輩と一緒に帰りたいです』
「……っ、ほんと?」


すると御坂くんは肯定してくれ、思わず声が上ずってしまう。


『本当です』
「迷惑じゃない?」

『迷惑とか思うわけないです。
むしろ喜んでます、先輩から誘われて』


本当に御坂くんの声が嬉しそうな気がして、安心した私。


「じゃ、じゃあ放課後門で……」


まだ話している途中だったけれど、門という単語でふとある考えが浮かんだ。

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