御坂くん、溺愛しないで。
「じゃあそろそろ行ったほうがいい?」
「そうね、どうせだし一緒に靴箱まで行こうよ」
「ほんと…!?」
琴葉の誘いに目を輝かせる私。
やっぱり琴葉がいたほうが安心感があるのだ。
「もー、このかわいいやつめ。
いいよ、一緒に行こ」
「やった!行く!」
自分ひとりでの行動はあまり得意ではなく、いつも琴葉に頼ってしまう。
逆に琴葉がいれば、どこへでも行けそうな気がするのだ。
「あっ、理玖もういる」
「……本当だ」
一階の廊下を歩いていると、靴箱が見えてきて。
視界に映る範囲に御坂くんがいた。
二年の靴箱近くで立ちながら待っているため、靴箱を利用している二年の生徒から注目を浴びていた。