独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる

「たまにおひとりでいらっしゃるんですけど、本当にかっこいい方ですよね」

 雲の上の人を拝むといった様子でつぶやく彼女の声が、半分くらいしか耳に入らなかった。

 私やっぱり、あの夜、峰島先生にめちゃくちゃ迷惑をかけてたんだ。

 ふにゃふにゃに酔っぱらった私をおぶって階段を下りる彼を思い浮かべて、頭を抱えた。

 ものすごい失態を演じてるじゃない。なにやってるの私……。

 うう、と小さくうめいていると、なにやら考え込んでいた彼女が私に視線を戻す。

「話の内容は正直わかりませんが……落ち込んだ様子の彼を、お客様が励ましていたようでしたよ」

「彼を、励ましてた……?」

 胸の奥で小さく音がした。肺が軋んだような、いやな音だ。

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