独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる

 ただ、お酒を飲みたい気分だった。

 ダメな自分をお酒で満たして、これまでのことをすべて忘れてしまいたかった。

 峰島先生とここに来たことも、彼と関係をもったことも、なにもかも忘れて、私はただパラリーガルとして彼をサポートするのだ。

 彼の打ち明け話を思い出せないくらいなら、せめてそう割り切って仕事だけはきちんとこなしたい。

『少なくとも、俺は冨永さんの働きでいつも助かってる』

 そう言ってくれた彼の役に立てれば、それでいい。たとえ仕事仲間の領域から出られなくても――。







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