独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
彼の体を押し返そうとしたけれど、びくともしなかった。峰島先生は細く見えるけれど、スーツの下には引き締まった肉体が隠されている。
そして、何度か体を重ねた夜のことを思い出した。
あのとき、彼は私にとても優しくしてくれた。壊れ物を扱うみたいな繊細な手つきで、私に触れてくれていたのに。今は――。
「いやです、やめて!」
押しても叩いても、峰島先生は止まらない。そうしているうちに私の腰や太ももを撫でていた手がいきなりブラウスをたくし上げた。
「きゃあっ」
露わになった下着をずらされそうになり、反射的に手が出た。
「やめてってば!」
室内に乾いた音が響き、右手にじんとした痛みが広がる。峰島先生は私に横顔を見せた状態で固まった。
しん、と空気が静まって、私は我に返る。