独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
まばたきをし、腕組みをして考え込むように首をひねると、もう一度私に目を戻す。眉間にしわを寄せて、ひどく困惑したような顔だった。
「俺が、久世を好きだって?」
鋼鉄の所長秘書を呼び捨てにすると、彼は「はは」と乾いた笑い声を立て、ふいに真剣な目になった。
「ふざけんな」
強い視線にどきりとする。
「どこをどう間違ったらそうなるんだよ。代わりって……全然似てねえよ。しかもよりによって久世って」
怒ったような嘆いているような口調で言われて、私は肩を縮めた。
「だって……手が届かない人だって言って、切なそうな顔で見つめてたから」
弁解する私を見下ろして、彼は盛大なため息をつく。呆れたような顔で「あのなぁ」と続けた。