独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
洪水のようにあふれ出る涙を抑えられずにいると、彼はふっと表情を緩めて、優しく抱きしめてくれた。広い胸に包まれ、いっそう涙腺が緩む。
「ど、どうして……もっと早く、言ってくれないんですか」
ひと言「好きだ」と言ってくれれば、何ヶ月も苦しまずに済んだのに。
そう訴えると、彼は私の背中を優しく叩きながらつぶやく。
「シラフで言えるかよ、そんな恥ずかしいこと」
私の頭に顎をのせて、少し照れたような口調で言ってから、彼はふいに体を離して私の顔を覗き込んだ。
「優梨子。お前、酔っぱらうと毎回記憶が飛ぶのか?」
「……飛びません。あの日は本当に、特別緊張してたから」