独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
顔を上げると、端正な顔に薄い笑みをのせてニヤついている彼が目に入った。
「な……なんですか」
「いや、本当に、意外な一面だなと思って」
体を起こして枕に頬杖をつく格好で、彼はじっと私を見る。さっきから視線を注がれてばかりで目のやり場に困った。完璧に整った顔で見つめられて、それをまっすぐ見つめ返していられるほど、私の神経は太くない。
「綺麗で礼儀正しくて仕事も完璧で、高嶺の花だった冨永さんが、酒飲むとふにゃふにゃになるんだもんな」
「高嶺の花……?」
引っかかった言葉を繰り返すと、彼ははっと口をつぐんだ。
ごまかすように「さてと」と起き上がろうとする彼の腕を掴んで引き留める。
ベッドに留まったまま、なおも視線を逸らそうとする彼の正面にずいと顔を突き出す。今度は私の方が見つめる番だった。