独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
「だからそれまで、優梨子にそばで支えててほしい」
ふっと体から力が抜けて、座ったまま前のめりに布団に沈み込んだ。散らばっていた点たちがすべてつながって、きれいな円を描く。
私はここ数ヶ月、いったい何に悩んでいたのだろう。
私が記憶を失くしたあの夜、峰島先生が話してくれたのは、恋の話じゃなかった。
目標とする人物が経営する事務所にいても役に立てないんじゃないか。もっと別の事務所で修業するべきなんじゃないか。そもそも神谷法律事務所に入りたいという動機自体、不純だったんじゃないか。
そういった、弁護士としての自身の在り方についてだった。
思い悩む彼を、あの日の私は酔っぱらいながらもひたすら励ましていたらしい。
「そういうこと、だったんですね……」