独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる

「ん?」

「なんでも、ないです」

 彼の唇に翻弄されながら思う。

 峰島先生は、本当は愛情深くて、不器用で、寂しがりやで……。

「ほかの男とは、絶対に飲みに行くなよ」

 背中に強く吸い付かれ、ぴりりと走った痛みに声が漏れた。痕を付けられたのだと気づいたときには、同じ場所に今度は歯を立てられる。ちくりと走る痛みも、彼の吐息ですぐさま甘く変換された。

「返事は?」

「……はい」
 
 いつもオフィスでつんとしている彼は、ドライな性格に見せかけて、じつは独占欲が強いらしい。

 でもそれは、私にとって取るに足らない。だって、ほかの誰でもなく私を強く求めてくれているという証拠だから。


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